投資されない女たち

ジャンク断ち(食べ物とSNS) / 異常気象が通常に? / 投資されない女たち / minú・ヴィーガンスイーツとヴィーガンアイス
ブロムベリひろみ
2021.07.18
誰でも

ジャンク断ち〈今週のフィーカ話〉

去年の年末から冷蔵庫に貼られたままの夫の「誓い」。最近はまたNo popcorn, No life, みたいになってるけど
去年の年末から冷蔵庫に貼られたままの夫の「誓い」。最近はまたNo popcorn, No life, みたいになってるけど

夏休み真っ盛りのスウェーデンですが、暑さも真っ盛り

私は暑くなるとアイスクリームを大食いしてしまったり、冷たいものを飲みすぎたりして、よく体がタプタプに。これからはBBQの機会や外食なども増えそうで、朝少し走るくらいでは、ぼんやりしてきた体のキレが戻りそうにない。

ふと目をやると、私の夫が昨年から冷蔵庫に張ったままの「ジャンクやめるで」宣言メモが。ここに列挙されているもの全部止めるか! と思ったけどアイスクリームはやはりNOでは寂しいような気がする。ので、せめて食べる時は手作りのおいしいアイスクリーム屋さんのものを食べることを誓いました。

そしてジャンクと言えばSNS

もともと私がSNSを始めたのは2015年と遅く、それも当時フリーで仕事してるならやらないと、と言われてやり始めてはみたけれど、そのうちなんだかこれはおかしいと思い始め…… ちょうどその頃に出会った『スマホ脳』と『デジタル・ミニマリスト』の2冊の本で、私はSNSとの付き合い方がぐっと変わりました。

しかしその中でもツイッターは、自分からはほとんどツイートはしないものの、ここんところは特に日本でいろんなこととが起こるので、朝、昼、夕と結構チェックしていました。もちろんスマホではみないようにしていたし、わりと短時間でサクッと見るようにはしていたものの、問題は、時に「あ、これ読まなくてもよかったな」というようなジャンク・ツイートに出会ってしまうこと。

体に取り入れる食べ物に気をつけるように、取り入れる情報にも注意するべきと改めて思い、ツイッターはしばらく読むのをやめることにしました。

ツイッターを積極的に読まなくなって1週間経った感想は、気になってるニュースはツイッターでなくてもちゃんと入ってくるように思うし、なんともツイッターに操られている感がなくなったのはいい感じ。しばらく続けてみようと思います。

***

異常気象が通常に?〈今週のニュース〉

今週は本当に暑かった! 

でも暑いといっても汗がダラダラ流れるわけじゃないし、大したことないといつも思うのだけど、昨日は家の中でも汗がじわーと流れてきました(うちは扇風機すらないのです)。

ドイツやベルギーやフランスからの大雨、洪水のニュースは深刻で、スウェーデンも他人事じゃなく、気候変動という言葉が頭をめぐり、氷河とポータブルエアコンの話が印象的な1週間になりました。後はやはりスウェーデンではコロナとの生活が次の段階に来ているようです。私も火曜日に2度目のワクチン接種も済ませました。

swelog.miraioffice.com
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今週は機会がある度にしつこく取り上げている、電動キックボードの話題も再び。電動キックボートで起こる、酔っぱらいの無駄な事故を防ぐために、夜間の使用禁止を決めたノルウェーは賢い! しかしなぜオスロには、そんなたくさんの電動キックボードがあるのですか?

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あとはやはり移動が増えてきたのか、コロナと気候問題を背景に、再燃するヒッチハイクのニュースもあったりして。

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こんな感じでswelog weekendでは、毎日更新しているブログswelog(スウェログ)で取り上げたニュース記事を一週間分まとめて、日曜日にニュースレターとしてメールでお送りしています。おもしろそうと思っていただければ、ぜひ下記の「無料購読をする」からご登録ください。

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投資されない女たち〈今週のテーマ〉

さて、少し前に、swelog weekendは勝手に夏休み体制に入っており、夏の間は、スウェーデンの著名人と税金の話など少し毛色の違ったものを書きます、と勝手に宣言しておりました。

ベリマンとイケアのカップラードの話は結局、税金払わんかい! の話だった

先週のアストリッド・リンドグレーンの話に続いて、今週は映画監督のイングマール・ベリマンか、イケアの創業者のイングマール・カップラードと税金の話について書こうと考えていたのですが、いろいろと資料を読んで検討したら、どちらも結局は税金ちゃんと、払えよ! という話だけのような気がしてきて、思ったほど面白くない。また仕切り直して書くかもしれませんが、今日は結局(すみません、前置きがこんなに長くて)いつもの時事テーマに戻って、「投資されない女たち」について書きます。

女が所有しない世界

4月にこのニュースレターで「女が所有する社会」を目指して活動を続けるOwnershiftというシンクタンクの活動について書きました。

swelog.theletter.jp

そして、その時のまとめとして、私たちは政府系の投資機関に投資先をどうするか働きかけていくことができるとも。

さて、大富豪や投資ファンドや、さらには大企業が何にお金を何に使うのか、そこに対して私たちが影響力を及ぼすことは、とても先の長い大変な話になるかもしれません。しかし私たちにもすぐできることが、他にもあります。

それは私たちが支払っている年金の積立金や、税金で賄われている政府系の投資ファンドに働きかけていくこと。例えば、スウェーデンでは、国が運営してくれている私たちの年金積立金のうち、4%はプレミア年金で、これは積立を行っている私たち自身が、直接積立るファンドの種類を選べるものです

この度、2020年にスウェーデンでの投資状況が創業者のジェンダー別にはどのようになっていたか、その調査結果がまとまっていましたので、これをみていきましょう。

調査をまとめていたのは、スウェーデンの日刊経済紙ダーゲンス・インダストリーで、同紙では6年前からスウェーデンの投資状況を創業者のジェンダー別に分析した結果を発表しています。今年の調査の対象となったのは2020年に50万クローナ(約640万円)から100億クローナ(約1280億円)を超える投資を受けた企業1000社への投資状況です。これら企業への全体の投資額は2020年の一年で、440億クローナ(約5600億円)となっています。

たった1%

このうち女性が創業した会社数は5.2%だったものの、それらの企業への投資額は合わせて1%でしかなく、全体の投資金額はパンデミック下でも増えたものの、女性への投資割合は2019年の結果から変化していません。

これに創業者が女性と男性の混合チームである企業への投資分の11%を考慮しても、88%が男性が設立した企業に投資されたことになります。混合チームは会社数でみれば全体の12.5%でした。

2020年に大規模な投資を受けた企業のプロファイルを少しみてみると、創業者が男性である企業では電池技術のNorthvolt、後払い決済のKlarna、医療プロバイダーのDoktor.se、電動キックボードのVoiなどがあります。

一方女性の創業者の方では、藻を使って太陽電池の効率を上げるSwedish Algae Factory、DNAスクリーニング技術で抗生物質の耐性を阻止する方法を研究している1928 Doagnosticsや、馬具や乗馬用の衣類を販売しているPS of Swedenなどが大きな投資をうけています。とはいっても、男性側企業の投資額が7億2千万から100億クローナである一方、女性創業者への投資額は最大でも5300万クローナにとどまっています。

どっちの方法へ行きたいか

これは私の個人的な意見でしかありませんが、後払い決済やリモート医療、電動キックボードの問題点はこれまでブログでも書いてきたとおり、男性側創業者の企業には私が応援したい企業は残念ながら少ない。でも女性創業者側には興味のそそられるものがあります。さらには女性が創業者の企業へ投資するとリターンが大きいという調査結果もあります。こちらについてはまた機会を改めて書いてみたいと思います。

***

女性が投資され、女性が所有する世界にはまだまだ先が長そうですが、この報道にいいところがあるとするなら、この記事はスウェーデンの企業登録庁から入手できる公開情報を元に書かれているところでしょうか? 現状の分析ができなければ、議論も対策も講じることはでないけれども、スウェーデンでは少なくとも議論できる材料は整っているようです。

お金はパワー!

私がちまちまと石鹸シャンプーを使っていても、どこかの投資マネーでお金持ちになった人たちが宇宙ロケットを飛ばしていては、例えば気候問題へのインパクトの問題ひとつとってもその差は明らか。「女性が所有する世界」の号にも書きましたが、「お金はパワー」! 投資についてもこれからも考え続けていきたいと思います。

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minú・ヴィーガンスイーツ〈今週のスウェ推し〉

さて、ジャンクアイスクリームは食べない! と冒頭で大見得を切ってみたところで、今日「スウェ推し」したいのは、ルンドのヴィーガンスイーツ屋さん、minú!

以前はヴィーガンランチ限定のテイクアウトのお店を大聖堂の近くで営んでいたり、街中のサルハーレン(市場)にも出店したりと、ルンド市内を転々とした後、姉妹がスイーツメインでカフェスペースも大きくとったお店を開店したのは、コロナ禍の去年の夏の終わり頃。

宝石のようなケーキもオープンサンドイッチもとてもおいしいのですが、夏場のイチオシは「ソフトクリーム」! もしも機会があればぜひ一度お試しください。

そして今、スウェーデンのNGO「動物の権利(Djurens rätt)」が運営するヴィーガンのサイト「Välj Vego!」ではヴィーガンアイス2021年の大賞への投票を募っており、minúのソフトもここにもノミネートされています。

www.valjvego.se

投票のサイトには、ヴィーガンアイスを手作りしているminúのような店や、またスウェーデンの大きめのスーパーなどでも買うことのできる45種類に及ぶヴィーガンアイスクリームがリストアップされているので、ぜひサイトを覗いてみてください。投票すればどれが人気か、その時点での投票結果もわかります。

minúに来れない人は、このリストからスーパーでお気に入りのヴィーガンアイスを探してみるか、日本の人は、おいしい豆乳ソフトクリームなんかいかがでしょう?(京都に多いだけなのかな?)お腹にやさしいヴィーガンアイス🍦

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では、また来週〜 👋

読んで面白かったと思っていただければ、こんな話に興味がありそうな方にもswelog weekendをぜひご紹介ください。感想やご意見はこちらのメールに返信していただくことでも、私にダイレクトに届きますので、ぜひこの返信機能もよければ使ってみてくださいーい。

あ、そうそう、先週書いた歯医者ですが、2000クローナの支払いを覚悟して予約をとったら、結局普通にいつもも先生に診てもらえて、レントゲンの結果もなんの問題もなく(違和感は虫歯などではなく、どうやら歯を噛み締めすぎるところから来ているようで、マウスピースを新調することに)。支払いは国からの歯科治療費補助金の適応で、合計たったの60クローナ(約780円)だったという、このアンチクライマックス。よかったー、といって安心しすぎてまたアイス食べちゃだめなんだけど。

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