難民受入とNATO加盟に関する論調
ウクライナからの難民は既に150万人で、この先600万人近くまで増えるのではないかという推測も耳にする中、スウェーデンでは難民受入に一貫して強く反対してきた極右政党支持者の間でもウクライナ難民受入に賛成する人が増え、また同党は反対していたNATO加盟問題でも柔軟化した。9月の統一選挙の争点と考えられてきたこの2点で、スウェーデン政治は、今、大きく動くのか?
ブロムベリひろみ
2022.03.06
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swelog weekend nr 48
〈今週のトピック〉 難民受入とNATO加盟に関する論調
〈今週のブログ記事〉 戦争のニュース
〈今週のスウェ推し〉 「ジェンダー平等教育」記事
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難民受け入れとNATOの論点〈今週のトピック〉
ウクライナはEU加盟国ではないが、生体認証機能付きのウクライナのパスポートを持っている人は、EU加盟国への入国にビザは必要ない。日本人のEU入国時と同様に、これまでも観光目的で90日間の滞在が可能だった。
故にいまのところロシアのウクライナ侵攻後、ウクライナ人の入国に関する統計数字はなく、また入国した人たちも亡命を希望する人はまれで、ほとんどが親族や知り合いなどのツテや受け入れ先のある人が多かった。
ポーランドからのフェリーが到着するスウェーデン南部の港の国境警備隊や難民受入のためのボランティア、通訳の人たちによれば、ウクライナから来る人たちの数も増えていることを、ダーゲンスニュヘテルの記事が伝えている。
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